リベラウェア(千葉市)は9月6日、東京都下水道局と、新しい下水道施設の工事出来形確認の手法を構築する最初の実証実験を実施したと発表した。
第1回の実証実験では、現時点での技術で対応可能な範囲と課題の洗い出しを目的に、人が通行できるエリアで移動式LiDARを使って点群生成の実施した。
また、配管で死角になっている箇所、高所、狭所などの人が立ち入りづらいエリアをリベラウェアのドローン「IBIS2」で撮影を行い、画像処理で点群生成したほか、LiDARで生成した点群データと画像処理で生成した点群データを統合し、試験エリアの点群データを完成させた。さらに、完成した点群データの精度とかかった時間などを検証した。
実証では人が進入することが難しく3Dレーザースキャナーを使用しても死角になるエリアでも、ドローンを活用することで点群データを生成できることを確認。精度も、現状の出来形確認で行う測定方法と比較し同等レベルと分かった。
リベラウェアでは今後、ドローンの撮影時間の短縮、画像処理にかかる時間と人手の効率化、高い品質の点群データを安定的に生成するメソッド確立に取り組む。今回の取り組みは、同社が東京都のピッチイベントで採択されたことで行っている。実証実験は、年内にあと2回を予定しており、2025年3月に新メソッドの提案書を都に提出する。