ナブテスコは9月12日、AGV（無人搬送車）とAMR（自律移動ロボット）用の駆動ユニット「RVW」シリーズを、清水建設が開発した台車「ステージ足場移動台車」に採用したと発表した。
「ステージ足場移動台車」は、解体が不要な作業フロア内を自在に移動できる台車。最大荷重3トンに対応する。
今回、清水建設が台車が採用した「RVWシリーズ」は、高精度・高剛性であるナブテスコの減速機「精密減速機RV」を「メカナムホイール」の内に配置したインホイール構造のユニット。コンパクト構造のため、AGVやAMR本体の内部空間を有効活用が可能で、取り付けも簡単に行える。
「メカナムホイール」は、車軸に対し45度傾いた、たる型のローラーがホイールの外周に連なる全方向車輪。車体の四隅に取り付け、それぞれ独立したモーターで駆動することで、車体の向きを固定したまま、前後や左右、斜めの移動や、旋回が可能になる。ユニットでは、全方向への移動が可能なメカナム方式の特長を生かし、最短で正確な位置決めが行える。
ナブテスコでは、今回の清水建設の採用を機に、モーションコントロール技術を活用したソリューションの提供を拡大するとしている。
