戸田建設は11月10日、CYBERDYNE(サイバーダイン、茨城・つくば市)、セック(東京・世田谷区)、川崎重工業)、産業技術総合研究所、名城大学(名古屋市)、キビテク(東京・品川区)と、自社施設「TODAtte(トダッテ)」で、マルチタスクロボットを活用した建物維持管理業務の実証検証を実施したと発表した。

今回の実証では、サイバーダインが開発した業務用清掃ロボットをベースに、ロボット上部にカメラやセンサーなどを配置し、清掃をしながら建物や設備の複数のデータを取得し、データが建物の維持管理業務の効率化に生かせるかを検証した。実証は、内閣府が推進する科学技術・イノベーション施策「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」の一環で行った。
戸田建設では、建設業で長年培ってきた技術力とノウハウを生かし、ロボットやセンサー、AI(人工知能)を使ったデータ活用を組み合わせることで、改修工事や維持管理業務で、効率的で付加価値の高いサービスの提供を目指している。
同社は今後、今回の実証で得た知見をもとに、ロボットの多機能化とデータ活用の高度化を図りながら、既存建築物の維持と再生に適用できる付加価値が高いサービス提供に向け、技術開発の強化を進めるとしている。








