米ドローンメーカーのSkydio（スカイディオ、カリフォルニア州）は9月21日、企業向けの新型ドローン「Skydio X10（スカイディオ・エックステン）」の販売を、米国時間9月20日に開始したと発表した。
「Skydio X10」は、4800万画素のズームカメラ、5000万画素の広角カメラを搭載する。解像度640×512ピクセルの放射分析サーマルカメラも内蔵しており、点検作業中の温度差計測や、暗闇での行方不明者の捜索などにも活用できる。
AI（人工知能）を活用した自律飛行技術が可能。AIは、コンピュータの処理能力を10倍向上させており、10倍の高精度を実現したカスタム設計のナビゲーションカメラを活用することで障害物を回避して飛行できる。また、照明がない環境でも自律飛行が可能になる新機能「Night Sense（ナイト・センス）」も搭載することで、光が一切ない場所でも24時間年中無休で稼働できるようにした。
インフラ点検での利用イメージ
機体は、耐久性と適応性を考慮したモジュラー（組み合わせ）型の機体設計を採用。4つのペイロードベイ（貨物収納スペース）と、交換可能なジンバルセンサーを備えており、IP55規格に準拠した耐候性を持つ。通信は5GとLTEに対応する。スカイディオではインフラ点検などでの利用を見込む。
