国際ドローン協会、千葉の夏祭りでドローン使った駐車誘導を実施

パイロットが駐車場内の状況を確認して誘導員に指示を出す様子

国際ドローン協会(IDA)は10月3日、千葉県東庄町で開催された「東庄ポークアンドビア夏祭り2023」の来場者向け駐車場で、ドローンを使って上空から駐車場内での駐車誘導を実施したと発表した。

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駐車場誘導に使用した産業用ドローン「Matrice300 RTK」

今回の誘導では、DJIの産業用ドローン「Matrice300 RTK」とナイトビジョンカメラ、望遠カメラ、スピーカー、サーチライトを使用。

ドローンを使って上空から駐車場内を常に監視して空き状況を把握し、入庫する車のサイズや駐車場内の混在具合を踏まえてパイロットより地上の誘導員に指示を出し、効率的な駐車を行った。同時に、ドローンに取り付けたスピーカーで夏祭りの来場者に注意喚起や来場のお礼などをアナウンスした。

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夜間はナイトビジョンカメラとサーチライトで駐車場誘導を実施

また、夜間は、ナイトビジョンカメラとサーチライトを使用し、昼間と同様の入出庫の誘導を実施。この結果、3日間の開催で一度も事故を起こすことなく、従来よりも入出庫待ち時間が圧倒的に少ない効率的な駐車場誘導を実現したという。

IDAによると、今回の取り組みは、ドローンで駐車誘導を行った日本初の事例といい、昼夜を問わず効率的な駐車場誘導にも役立つだけではなく、イベントの待機列の誘導や入場待ちの誘導などでドローンが活用でき、人材不足をカバーする可能性を示す結果となったとしている。