FVC、長野県との連携ファンドでドローン開発支援のVFRに投資

フューチャーベンチャーキャピタル(FVC、京都市)は10月31日、長野県と連携し、同県の金融機関などと設立したファンド「信州スタートアップ・承継支援投資事業有限責任組合(信州SSファンド)」を通じて、産業用ドローンの量産化プロジェクトに取り組むVFR(名古屋市)に投資したと発表した。金額は非公開。

信州SSファンドは、創業・第二創業期の企業や事業承継で後継者の株式買い取り問題を抱える企業に対し、投資を通じた資金供給を行うことで、地域経済の発展と新たな雇用を創出することを目的に長野県と連携し、長野県内の地域金融機関等とFVCが共同で設立したファンド。FVCでは、資金の投入だけではなく、長期的な事業継続に向け、事業育成、人材育成、事業コンサルティングなどの支援も行っている。

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VFRの生産開発拠点

VFRは、ドローンの開発支援から調達、製造受託、販売、保守までワンストップで行えることが強みのスタートアップ。2020年3月にパソコン製造・販売のVAIOの子会社として設立された。同社は経済産業省の中小企業イノベーション創出推進事業にも採択されており、長距離、長時間飛行、自動運航といった行政・民間の現場ニーズに対応できる高性能ドローンポートの開発も取り組んでいる。