AI(人工知能)開発ソリューションのFastLabel(ファストラベル、東京・品川区)は11月1日、同社のAIデータプラットフォーム「FastLabel(ファストラベル)」を、ドローンを使ったインフラ点検を手掛けるジャパン・インフラ・ウェイマーク(JIW、東京・港区)に提供したと発表した。
JIWは、ドローンで撮影した大量のデータから、自動でインフラ点検ができるAI搭載のクラウドサービス「PQRS」を提供。サービスでドローンで橋梁などを撮影した写真をAIで診断し、インフラ設備の損傷の発見を人からAIで置き換えていくには、より多くの損傷パターンや変状の種類をAIに学習させる必要があり、熟練した経験者と同じ精度でAIが診断できるようにするためには、高品質なアノテーション(注釈)データを作成することが課題となっていた。
そこで、同社は課題解決に向け、アノテーションツールをリプレイスを検討。オープンソースソフトを含めた他社ツールと比較した結果、新しいメンバーでもスムーズに作業開始できるシンプルで使いやすいUIやUX、ワークフロー機能で、外部ツールの使用不要で、プロジェクト全体の進捗管理が完結できる、アノテーションを行ったデータ上に、直接テキストやフリーハンドでコメントを配置し細かい修正をレビュワーからアノテーターに正確に伝達が可能という点を評価し、「FastLabel」を採用した。
JIWでは「『FastLabel』導入後は短期間でアノテーションからレビューを一気に終わらせることで、品質基準とアノテーションルールが非常に合わせやすくなった。また、直近のAI開発で、従来よりも少ないデータ数で高精度の結果が出るという例がいくつかあり、驚くような結果が出ている」としている。