ACSL、ドローン「SOTEN」をアップデート、送電線や鉄塔付近の操作性向上

小型空撮ドローン「SOTEN(蒼天)

ACSLは2月8日、小型空撮ドローン「SOTEN(蒼天)」のファームウエアのアップデートを2月7日付けで実施したと発表した。

今回のアップデートでは、送電線や鉄塔付近での操作性が向上したほか、映像の伝送速度を段階的に向上させる基盤を整備した。

送電線や鉄塔付近での操作性では、ドローンが送電線や鉄塔付近で、電気の流れる方向が周期的に変化する交流磁界が発生するため、正しい方角を認識できなくなり、機体を制御できなくなるという課題を解決した。

映像の伝送速度については、SOTENは、障害物や電波干渉がない場合は最大距離4kmの伝送が可能だが、今回のアップデートで、今後映像伝送速度を段階的に上げるベースを整えた。

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災害現場で伝送された映像を基地局アプリ「TAKEOFF」で確認している画面

また、同社が注力する米国市場での販売を踏まえ、今回のアップデートで基地局アプリ「TAKEOFF」の米国版を開発。米国の顧客がアプリを利用できるようにした。今後は世界の各地域の顧客向けに多言語版の開発も進める。

同社では「SOTEN」が、インフラ点検、防災・災害、測量、農業などの分野で人手不足や業務効率化といった課題を解決できる産業用ドローンになるよう、顧客からのフィードバックを基に進化させ続けるとしている。