みかん柑橘類の生産や販売などを行うミヤモトオレンジガーデン(愛媛・八幡浜市)は2月26日、みかんや柑橘栽培に特化した農業ドローン教習所「スマート農業ドローンスクール」を愛媛県八幡浜市に開校したと発表した。
「スマート農業ドローンスクール」は、農業用ドローンの操縦資格を取得できる教習所。農家、農業関連事業者でドローン導入や関心のある人を始め、農業ドローンを使った請負散布などの新規事業で考える事業者などを実践的なノウハウを提供する。
カリキュラムは、同社が実際の柑橘栽培でドローンを活用してきた知見を生かし、みかんや柑橘栽培に特化したオリジナルコース「柑橘農業ドローンコース」、請負散布の対応が可能になる「柑橘農業ドローンプロコース」を用意した。
講座では、自社の圃場でドローンを使用した農薬・肥料散布を実際に導入する農業事業者や、水稲などでの実践経験の豊富な講師が、直接、少人数で指導を行うため、現場で求められる操縦技術や知識、現場で困ることを先取りして習得することができます。
また、柑橘オリジナルコースの操縦訓練は、ミヤモトオレンジガーデンが所有する農地で実施。実際の農地で、傾斜地での操縦体験を通して、より実用的な操縦スキルを身につけることができる。加えて、農薬や肥料についてのアドバイス、補助金申請のサポートや、講座修了後のドローン購入からメンテナンスまでにも対応する。
ミヤモトオレンジガーデンは、愛媛県八幡浜市でみかんや柑橘類の生産・加工・販売を行う農業生産法人。農業の国際認証「グローバルGAP」をみかん・柑橘で取得しており、ジュースやゼリーに加えて、オリジナル調味料である塩みかんなど6次産業化にも取り組んでいる。
また、2023年3月に農業用ドローンを使った農薬自動散布体制を確立し、みかんや柑橘類の農家・農業法人で、国内で初という、ドローンによる畑の測量から農薬自動散布までの全工程を社内で一貫して行った。