スカイドライブ、スズキの磐田工場で「空飛ぶクルマ」の製造開始

鋲打ち式での集合写真。前列中央の左から福澤知浩・スカイドライブ代表取締役CEO、岸信夫・スカイワークス社長、鈴木俊宏・スズキ社長

スカイドライブ(愛知・豊田市)は3月7日、スズキと、同社の磐田工場(静岡・磐田市)で「空飛ぶクルマ」の「SKYDRIVE(スカイドライブ)SD-05型)」の製造を開始したと発表した。

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「空飛ぶクルマ」を製造するスズキの磐田工場

工場では、2025年の大阪・関西万博用の機体を始め、販売用の機体を順次製造する。機体製造は、スカイドライブの製造子会社のスカイワークスが行う。スカイワークスの従業員は約半数がスズキからの出向者。自動車の組み立ての経験や知見が豊富なスズキの社員が、23年9月から「SKYDRIVE SD-05型」の試作と組み立て手順書の作成など準備を進めてきた。

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作業の様子

3月6日には、スカイワークスの従業員全員と、スカイドライブの福澤知浩CEO、スズキの鈴木俊宏社長を始めとする2社の関係者が出席し、工場の安全稼働を祈願する鋲打ち式を執り行った。

スカイドライブとスズキは、スカイワークスを通じて、スズキが静岡県磐田市に持つ工場で「SKYDRIVE SD-05型」を製造する製造協力契約を、2023年10月に締結。その後、製造開始に向けて協力してきた。