トルビズオン、スカイセッターとレベル3.5飛行のドローン空路開拓を開始

「レベル3.5飛行」のリスク調査飛行で使用したDJI製ドローン
「レベル3.5飛行」のリスク調査飛行で使用したDJI製ドローン

トルビズオンは9月12日、ドローン事業を展開するスカイセッター(京都・長岡京市)、地域再生・防災ドローン利活用推進協会(RUSEA、京都市)と、ドローン空路整備システム「S:ROAD」で「レベル3.5飛行」が可能なドローン空路開拓を開始したと発表した。

3社は、空路開拓で13分のリスク調査飛行を8月に実施。京都府長岡京市の市街地西端から災害時に通行困難となるエリアに対し、3678メートルの空路を設定し、KDDIのLTE回線を搭載した、中国DJI製のドローン「DJI Matrice300RTK」を飛行させた。

また、飛行前にはリスクアセスメントと離発着地点の地域調整を行い、必要な空路要件を検証した。調査飛行は、スカイセッターが中心となりトルビズオンとRUSEAが連携し、長岡京市が協力し実施した。

「レベル3.5飛行」は、ドローンのカメラで歩行者などの有無を確認するデジタル技術を活用することで、補助者や看板の配置といった立ち入り管理措置を撤廃し、無人航空機の操縦ライセンス保有と保険加入をすれば道路や鉄道などの横断飛行を行える制度。

トルビズオンでは、2023年3月に実施したドローン物資配送の実証実験を受け、さらに高度な「レベル3.5飛行」が可能な空路開拓を目的に作業を開始した。今後はさらなる技術的な改善を加え、地域や自治体との協力を深めつつ、空路網の確立を目指すとしている。