トルビズオンは4月23日、NO LIMIT FACTORY（ノー・リミット・ファクトリー、広島・福山市）が、ドローン空路整備システム「S:ROAD」を導入したと発表した。
ノー・リミット・ファクトリーは、広島県を拠点に、ドローンを活用した災害対応や物流、農業支援などの地域社会の課題解決に取り組む企業。今回、同社では「S:ROAD」の導入を通じて、ドローンの物資輸送や災害時撮影能力をトレーニングするための空路提供を開始する。
空路は、全長1.4km。神石高原町内の広大な山林を活用して開拓した。ノー・リミット・ファクトリーが拠点にする福山市の北部に位置し、最寄りのトイレなどの設備は現地から車で20分の神石高原町役場付近にある。
「S:ROAD」は、地権者との合意の下でドローンの飛行ルートを決めている。同社では、ドローンを使用した災害空撮訓練や物流搬送訓練に最適な場所で、自動航行の技術習得を周囲に気兼ねなく、安心、安全、効率的に進めることができるとしており、大型でプロフェッショナルな用途のドローンを活用したい企業に対し、理想的な実験環境として提供する。目視外飛行など国への許可申請は利用者自身が取得する。
トルビズオンでは「5年以上前からドローン活用に積極的に取り組む聖地として知られるこの地に『S:ROAD』が開通したことに感謝する。地域社会との協力し、安全で信頼性の高いドローン空路を確立することで、ドローン技術の社会実装をさらに推進し、地域の課題解決に寄与できると確信している」（増本衛・代表取締役）としている。
