リベラウェア(千葉市)は9月18日、北九州市の「企業変革・スタートアップ・グロースサポート事業」に採択され、ドローンを使った港湾桟橋環境の点検手法の開発を実施すると発表した。
リベラウェアでは、自社開発の狭小空間点検ドローン「IBIS2」と、今回の取り組みで開発を予定する多機能発射台を活用した港湾桟橋環境の点検を行う。
具体的には、温風ヒーターや無線送受信装置など桟橋環境に必要な機能を加えた多機能発射台を開発し、そこから狭小空間に「IBIS2」を離陸させる仕組みを作ることで、点検困難であった桟橋環境の調査が行えるようにする。
同社によると、潮流が速い場所の海上に設置されている桟橋では、潮流の影響が比較的少ない干潮時間帯で行う必要があり、海水面と桟橋上部工下面部との間も狭いため、小型ボートや潜水士の目視、水中ドローンなどで行う従来の点検方法では、作業時間を十分に確保することが困難だったという。今回の取り組みでは、この課題を解決する汎用(はんよう)的な点検手法を確立につなげる。
リベラウェアは今回、企業変革・スタートアップ・グロースサポート事業のイノベーション支援プログラムで行政課題解決の枠で採択された。同社では、今回の取り組みを成長戦略に沿った自治体との連携強化の一環として位置づけており、今後も北九州市を始めとした自治体との連携を進める。