KDDIは11月27日、KDDIスマートドローン、日本航空(JAL)、東日本旅客鉄道(JR東日本)、ウェザーニューズ、メディセオと、東京都西多摩郡檜原村で、医薬品をドローンで配送するビジネスの社会実装に向けた実証を、10月21日から11月7日に実施したと発表した。
実証では、人口密集地である都市部でのサービス実装に向け、檜原村でサービス実装時に配送する稀用医薬品の管理体制と、JALが航空機運航の際に操縦者を始めとする運航に携わる者に対し行う「CRM(クルー・リソース・マネジメント)」と呼ぶ、安全運航で利用可能な全てのリソースを有効で効果的に活用する訓練をドローンの運航で導入し、安全性を確保したオペレーション体制を検証をした。
6社は実証を通じて、高い安全性を確保した上での稀用医薬品のドローン配送を検証を完了。都心部でドローンを使った医薬品配送のビジネスモデルの実現性が高まったとしている。今後は、実証で得た検証結果を基に、都心部でのサービス実装に向けて法制度に適合した機材の検討などに取り組む。
今回の実証は、東京都の「ドローン物流サービスの社会実装促進に係る実証プロジェクト」で実施した。実証プロジェクトは、2021年11月から開始し、3カ年の計画でドローンを活用した医薬品配送ビジネスモデルの業務フローの策定と検証を行っており、今年度が最終年度となる。