建設コンサルタント業のパシフィックコンサルタンツ(東京・千代田区)は1月21日、長野県下伊那郡阿南町・天龍村で、ドローンのレベル3.5飛行(無人地帯上空での目視外自律飛行)での空撮で、災害時を想定した道路の被害状況調査の実証実験に成功したと発表した。
実証実験は、ドローンで上空からの点検とパトロールを行い、迅速で安全に被害状況の把握するための取り組み。具体的には、ドローンがレベル3.5飛行で片道約10kmの飛行と動画のリアルタイム配信、道路を撮像した動画データのAI(人工知能)解析を使った異常事象の検出、検出した異常事象の画像データをGIS(地理情報システム)を活用した情報共有システムへのデータ出力を実施し成功した。
実証は、国土交通省の「民間提案型官民連携モデリング事業」の「災害対策・復旧を見据えたインフラ整備・維持管理」の分野で採択され、マッチングが成立した長野県のニーズ「災害時のUAV(ドローン)による道路緊急点検」に応えて行った。