神奈川県は1月24日、無人航空機開発などのmanisonias（マニソニアス、福島・田村市）が、材木座海岸（鎌倉市）で、海難事故や水難事故などに特化した溺者捜索と救助ドローン開発プロジェクトの実証実験を2月13日に実施すると発表した。
実証実験は鎌倉市の海水浴場エリアの海岸から複数人が離岸流に流され溺れたという想定で、シーマーカー（海上遭難事故発生時に使用する海面着色剤）と救命浮き環（わ）の投下システムを使ったレスキュードローンの有効性の確認などを行う。
実証を通じて、海流の流れを可視化できるGPS（全地球測位システム）発信機の搭載型シーマーカーや複数の膨張式救命浮き環の空中投下が可能な国産ドローンを開発し、要救助者の早期発見と救助時間短縮をすることで、救命率向上を目指す。
実証は、神奈川県が県内のドローン実用化と普及促進で、全国から有望なドローン開発と実証実験のプロジェクトを公募し、開発から実用化までの総合的な支援を行う取り組みの一環。マニソニアスは海難レスキュードローンの実証実験で採択された。
