
JTBは2月26日、ドローンコンサルティング事業のfly(東京・渋谷区)、日本航空(JAL)と、ドローンを活用した自動無人空撮と、AI(人工知能)を使った動画自動編集サービス「SKYPIX(スカイピックス)」を8月1日から開始すると発表した。ドローンの無人空撮サービスは日本初という。

「SKYPIX」は、通常では見ることはできない空からの視点で、気軽に動画撮影や視聴を楽しめるサービス。設置されたQRコードをスマートフォンで読み込み、決済を行うとドローンが飛び立ち、事前にプログラミングされた最適なルートで空からの景観と利用者を自動撮影する。

ドローンが撮影した映像はAIが自動で編集。高画質でインパクトのある映像をユーザーに届ける。サービスは、アプリのダウンロードが不要で利用可能。英語や中国語等の複数言語に対応する。
ドローンの運航と運用は、flyとJTBが担当。JALは、自社アプリの知見や客室乗務員の顧客目線を生かしたユーザーの操作性向上に対するアドバイスと、自社サイトなどを活用した観光地の魅力発信と誘客プロモーションを行う。
3社は、観光地に魅力的な絶景があっても、収益を生み出さないケースも多数存在するとしており、新サービスで地域の魅力を引き出し、観光地が自ら収益を生み出すことで、持続可能な観光地への移行を目指す。ドローンの自動無人空撮を活用することで、日本全国、四季折々の豊かな観光地の魅力を発信が可能となり、観光地の事業者負担が少なく、世界に向けて情報発信ができるとしている。
また、正式サービスに先立ち、香川県小豆島寒霞渓でサービス実証を3月1日から5月6日まで実施する。実証では1回あたり税込2000円でサービスを提供する。正式サービス後は日本国内と海外に向けに事業展開をする予定で、2027年をめどに国内の47カ所、各都道府県に1基以上の設置を目指す。