そらいいな、五島市福江島で処方薬のドローン配送を開始

配送で使用する米ジップラインの固定翼ドローン
配送で使用する米ジップラインの固定翼ドローン

ドローン物流サービス事業のそらいいな(東京・港区)は2月3日、長崎県五島市福江島で、オンライン診療の処方薬をドローンで配送するサービスを開始したと発表した。患者から配送料を徴収し、医師の処方に基づいて調剤された薬をドローンで配送する形で運用する。

サービスは、玉之浦地区の特別養護老人ホーム「たまんなゆうゆう」(長崎・五島市)向けに2025年11月から提供している。施設では、患者の体調変化や往診結果で急きょ薬の切り替えが必要になる場合、これまで施設スタッフが島内の薬局まで車で片道約1時間かけて受け取りに行っていたという。

運用は、オンライン服薬指導とドローン配送を組み合わせる。医師が診察して処方箋を発行し、薬局へFAX送信したうえで薬剤師が調剤とオンライン服薬指導を実施。そらいいなのスタッフが調剤済み処方薬を引き取り、発着拠点からドローンで配送し、施設側は周辺の受取場所で受け取る。

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配送経路

配送には、米ドローン開発のジップライン(カリフォルニア州)の固定翼ドローンを使用し、事前に飛行許可を取得した指定経路に沿って飛行させる。陸路で約60分かかる距離を、飛行では約25分で運べるとしている。

そらいいなによると、ドローン配送では、施設・薬局から連絡を受けてから最短約60分で処方薬を受け取れるようになり、必要な薬をより迅速に届けられるという。従来は往復約2時間かかっていた移動時間も約20分に短縮でき、医療・介護現場の負担軽減と医療アクセス確保につながるとしている。

今後は、福江島内のほかの高齢者施設に加え、島内の各地域や五島市の二次離島の住民向けなど、処方薬配送の対象拡大も検討し、持続的な運用モデルの確立を目指す。