
すしロボットメーカーの鈴茂器工(東京・中野区)9月4日、シャリ玉ロボット「SSN-J」を、約10年ぶりにフルリニューアルした新機種「SSN-KTA」を発売すると発表した。
「SSN-KTA」は、業界標準のターンテーブルと下型成形を使った成形方式を踏襲しつつ、機能を強化したモデル。新たに搭載された残量検知機能で、シャリの残量が少なくなると自動で検知し、供給を安定することで生産ロスを削減する。

ロボットは独自方式「下型成形」と「櫛(くし)刃方式」を組み合わせた製造法で、職人が握ったようなふっくらとしたシャリ玉を再現する。シャリ玉は「柔らか」「標準」「硬」の3段階の固さ設定が可能。
シャリ玉を使用シーンに応じた「名称」「重量」「固さ」を3種類まで「小売りモード」として登録し、ワンタッチで切り替えられる機能も導入。メニューや店舗形態に応じた品質の維持ができるようにした。後付けのオプションで、シャリ玉の整列収納を行う移載装置やのりを巻く軍艦巻き装置と連携し、店舗のオペレーションに合った効率化をサポートする。

操作画面には直感的なタッチ操作が可能な大画面のフルカラー液晶パネルを採用。視認性も向上させた。IoT機能も標準搭載しており、機器の稼働状況やメンテナンス情報をリアルタイムで可視化することで、生産管理の最適化や予知保全ができるようにした。