
ユーゴーは3月10日、AI(人工知能)サービスなどのLiLz(リルズ、沖縄・宜野湾市)と提携し、点検用巡回ロボット「ugo mini(ユーゴーミニ)」で撮影したアナログメーター画像を点検AI「LiLz Gauge(リルズゲージ)」が自動解析し、数値データ化する連携機能の提供を開始したと発表した。
具体的には、「ugo mini」が巡回中に撮影したメーター画像を、ユーゴーのロボットプラットホーム「ugo Platform(ユーゴープラットホーム)」を使って「LiLz Gauge」に送信し、AIがアナログメーターの値を自動解析する。設定した閾値(しきいち)を超えた場合にはアラートを出す。
「ugo mini」は、セキュリティールームや、開閉が困難な扉の部屋など、従来はロボットが入れない空間に常駐させることをコンセプトに開発した小型ロボット。

「LiLz Gauge」は、アナログメーター値の自動読み取りが可能なクラウドベースの点検AIソリューション。機械学習と画像処理を活用し、画像からアナログメーターの値をデジタル値に変換できる。円型、矩形型、カウンター型、ナナセグ型、レベル型、フロート型、ランプ型と、7種類の計器の読み取りに対応する。また、同じ画像内に計器が写っていれば、複数計器の一括読み取りも可能。API連携にも対応する。
2社は、「ugo mini」の自動巡回の定期的なメーター撮影と、「LiLz Gauge」のAI解析の連携で、これまで人が目視で行っていたアナログメーター点検業務の自動化、デジタル化、業務効率の向上、点検作業の標準化と属人化の解消が可能になるとしている。