マーケティングリサーチ会社のアスマーク(東京・渋谷区)は8月30日、全国の70歳未満の男女を対象にした「宅配ロボット(自動配送ロボット)に関する調査」の結果を発表した。それによると、30%弱が自動配送ロボットを認知していることが分かった。
調査で自動配送ロボットについて知っているかを聞いたところ、全体では、3割弱が自動配送ロボットがどのようなものか知っていると回答した。認知度は年代が上がるほど聞いたことがある割合が高く、性年代別では、男性60代の9割が聞いたことがあると回答した。
商品の種類における抵抗感の質問では、化粧品・美容製品で自動配送ロボットの利用に抵抗を感じる度合いについて、全体では、一割強が抵抗感を持つと回答。年代が低くなるほど抵抗感を持たない割合は高くなり、特に20代女性では7割強が抵抗感を持たないと答えた。
ブランド品で自動配送ロボットの利用に抵抗を感じる度合いでは、全体で3割半ばが抵抗感を持つと回答。また、男性と比べて、女性の方が抵抗を感じていることが分かった。性年代別では、男性の20~50代は抵抗感を持つ割合は低く、年代が低くなるほど抵抗感を持たない割合も高くなった。
購入した商品などを自動配送ロボットが配送することに対する不安を尋ねたところ、全体では、「商品の損傷」が6割弱と最も高かった。
性年代別では、男性の20~40代で「商品の損傷」は5割以下と全体と比べ低かった一方、女性40・50代では7割以上と高かった。男性20・30代では3割弱が「不安なことはない」と回答した。
自動配送ロボットを活用した物流が社会的に普及する上で、必要と思う要素については、「高度な安全の確保」が6割と最も高く、次いで「配送コストの削減」となった。
性年代別では、男性60代は「法規制の整備と社会的合意」や「自動配送ロボットに対する教育・理解の普及」といった自動配送ロボットの存在が正当に認められるために必要なことが高く、女性の40~60代では「データセキュリティとプライバシーの保護」といった利用者を守るために必要なことが高かった。
調査は、全国の70歳未満男女を対象に7月25日~27日の期間で実施。有効回答数は800サンプルだった。