米ジップライン、FAAが目視外でのドローン配送を認可

FAAが目視外でのドローン配送を認可

ドローン配送の米Zipline(ジップライン)は9月18日、米国連邦航空局(FAA)から、目視外でのドローンを使った商業配送を認可されたと発表した。

これまで米国では長距離ドローン配達でも、配達中に空を監視するために、ルートに沿って地上に視覚観測員の配置が必要だった。同社では、今回の認可で、商用ドローン配送の拡張が可能になり、価格も抑えられるとしている。

広範なドローン配送を行うには、ドローンが航空機を自律的に検出し回避できる機内認識システムと安全システムを搭載が必要となる。ジップラインの機内認識システムは、近くの空域の航空機を識別できるほか、小型軽量のマイクを使うことで、夜間や悪天候でも3キロ四方を飛行する航空機の検知・回避ができる。

また、これまでに8046万Km以上の商用自律走行距離を飛行し、重大な安全上の問題を一度も起こすことなく75万件以上の商業配送を完了している。同社は認可を受け、今年中に視覚監視員なしで、ドローンの商業配送を行う予定。