NX総合研究所は10月20日、経産省の「令和5年度流通・物流の効率化・付加価値創出に係る基盤構築事業(物流施設の自動化に資するロールボックスパレットのモデルケース創出)」に採択されたと発表した。
NX総研では、今回の事業で、卸売り、小売り、運輸などのサプライチェーン上で使用されるカゴ車を対象に、自動化機器を導入・稼働しやすくするロールボックスパレット(カゴ車)の標準的な仕様や使用環境、運用方法どの環境整備のモデルケースを創出する実証事業を行う。
具体的には、物流施設でカゴ車の自動荷役の環境整備を図るため、ロボットアームなどによるカゴ車へのケース積み付け、AGV(無人搬送車)やAMR(自律走行搬送ロボット)を使ったカゴ車の搬送について検証する。同社では実証で得た事例は横展開を行い、商慣行改革につなげるとしている。
経産省では、ロボット未導入分野への導入促進に向けた、ロボットフレンドリーな環境の整備と、ロボットユーザー企業とロボットのシステムインテグレーターの連携に向けて、「施設管理」「食品」「小売り」「物流倉庫」を重点分野として、2019年度に「ロボット実装モデル構築推進タスクフォース(TF)」を設置。2020年度からは「革新的ロボット研究開発等基盤構築事業」などの予算事業を進めている。NX総研は今回、この取り組みで事業者に選定された。