住友商事マシネックス、浪速運送がRFIDシステム導入で生産性16%向上

「t-Sort」

住友商事マシネックスは29日、浪速運送(大阪市)が、アパレルの仕分け作業効率向上を目的に、仕分けAGV(無人搬送車)「t-Sort」と連携したRFIDシステムを導入したと発表した。

浪速運の柏の葉センターでは、大手アパレルメーカー店舗向け物流業務を行っており、トータルピッキング後の店舗別仕分け作業効率化のために「t-Sort」を運用する。今回、同社では、一層の作業効率性向上で新たにRFIDリーダーを使ったシステムを導入した。RFIDリーダーは、住友商事マシネックスがマスプロ電工製リーダーを選定、納入した。

従来は「t-Sort」にアパレル商品を投入する際、商品に付いているタグのバーコードをリーダーにかざす作業を行っていた。しかし、タグがアパレル商品と袋の中に同梱(どうこん)されているため、バーコード面が裏を向いている場合はタグを反転させる手間や、ビニール袋に反射してバーコードがうまく読み込めないと、読み取り角度を変えて再読み込みさせる手間が発生していた。

そこで、バーコード読み取りによる手間の削減と作業効率の向上で、RFIDリーダー導入を。その結果、「t-Sort」への投入生産性が16%向上した。また、システムに、常時RFIDタグから発する電波を、任意のタイミングでリーダー側が遮断できる機能を持たせることで、「t-Sort」のまとめ投入にも対応できるようにした。

浪速運送は、住友商事マシネックスとのRFIDを使った取り組み以外にも様々なシステム化、自動化を推進しており、今後も作業性向上を目指しながら、物流業界全体で大きなテーマとなっている人手不足の解消に向け積極的に取り組むとしている。