ヤマトHD、ICチップ型LiDAR開発するの米シルクテクノロジーズに追加出資

ヤマトホールディングス（HD）は11月16日、光半導体技術を活用したICチップ型LiDAR（ライダー）を開発する、米シルクテクノロジーズ（カリフォルニア州）に追加出資を実行したと発表した。

シルクテクノロジーズは、レーザー光を対象物に照射し、その反射光を観測することで、対象物までの距離や瞬間速度などを精緻に計測できる光半導体技術を活用したICチップ型LiDARを開発している。ICチップ型LiDARは、センサー性能やICチップ統合技術、製造ノウハウの面で高い競合優位性があるという。

また、LiDARの技術を搭載したサンプル製品「Eyeonic Vision Sensor（アイオニックビジョンセンサー）」を、幅広い産業の顧客に対して提供を開始。センサーは監視カメラ、産業用ロボット、自動運転や先進運転支援システム（ADAS）、AR・VR用コンシューマー機器など幅広い分野で活用が見込まれるとしている。

ヤマトHDでは今回、シルクテクノロジーズの技術の汎用性、対象となる市場の広範さ、高い競合優位性などを改めて評価し、追加出資を実施。出資はグローバル・ブレインが運営するファンド「KURONEKO Innovation Fund（クロネコイノベーションファンド）」を通じて行った。同社では今後、グループの取り組みに、シルクテクノロジーズの技術の導入を進めていくとしている。