セイノーHDら、新潟・阿賀町でドローンと車を使った買物代行とフードデリバリー開始

(左から)明間聡・阿賀町副町長、齋藤秀雄・阿賀町議会議長、 青木孝人・ネクストデリバリー取締役、河合秀治・セイノーHD執行役員

セイノーホールディングス(HD)は11月21日、新潟県阿賀町、エアロネクスト、ネクストデリバリーと、阿賀町で、セイノーHDなどが開発するドローン配送と陸上輸送を融合した物流サービス「SkyHub(スカイハブ)」のサービスを、11月19日から開始したと発表した。

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荷物を切離し置き配して戻るドローンを見守る住民

買い物代行の「SkyHub Delivery(スカイハブ・デリバリー)」と、フードデリバリーの「SkyHub Eats(スカイハブ・イーツ)を始めた。配送手段は軽バンとドローンで、ドローン配送では、主にエアロネクストがACSLと共同開発した物流専用ドローン「AirTruck(エアトラック)」を使用する。

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ドローンで配送したつゆと薬味付きの七福そば

「SkyHub Delivery」は、スカイハブのアプリで買い物した地域の商店やスーパーなどの商品を、希望日時に個宅に届ける買い物代行・配達代行サービス。町内にあるスーパーマーケットの約300アイテムの食料品、日用品から商品を選び、希望時間を選択して注文できる。料金は、配送料が税込500円と、商品代金合計の10%のサービス料。当面は正午までの注文を当日中に届ける。

一方、「SkyHub Eats」は、提携飲食店のフードをドローンか車で届けるサービス。料金は配送料が一個あたり税込100円を想定している。

サービスは、住民ニーズに応じて商品ラインナップを充実・深化させる。開始にあたり、配送の拠点で一時倉庫の機能を持つ「ドローンデポ」と呼ぶ設備を、旧上川給食センター内に設けた。今後は運送会社と連携した共同配送も予定する。

また、ドローン配送は、上川地域において20ルートの開通を目指しており、すでに11ルートを開通。年度内にレベル3飛行でのドローン配送(無人地帯での補助者なし目視外飛行)の定期飛行を目指す。

4者は今後、相互に連携・協力し、町の課題や住民のニーズに沿って、ドローンを含む次世代高度技術の活用した地域の物流確保と新しい社会インフラの整備を推進することで、阿賀町の活性化につなげるとしている。