NLJ、経産省の物流MaaS支援事業で荷役作業の完全自動化の実証開始

ネクスト・ロジスティクス・ジャパン(NLJ、東京・新宿区)は11月21日、経済産業省が実施する令和5年度の「無人自動運転等のCASE対応に向けた実証・支援事業(物流MaaSの実現に向けた研究開発・実証事業)」の実施団体に選出されたと発表した。

NLJは選出を受け、アイシン、豊田自動織機と協働し、将来の自動クロスドック(結節点)運用に向けた自動荷役技術と荷物管理の一元化システム開発や課題の抽出を行う。

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NLJが物流結節点で目指す姿

具体的には、NLJが荷主企業や物流事業者と、荷主企業から積み替え拠点のクロスドックに持ち込まれた荷物を混載することで高効率の輸送を実現する高効率輸送スキームの構築を推進している。今回の実証では、このスキームを活用し、その工程で行われる荷下ろしと荷積み作業の自動化(自動荷役)と情報連携を行い、省人化や環境負荷低減、働き方改革の実現を目指す。

アイシンが、自律走行搬送ロボットの提供、豊田自動織機は、自動運転フォークリフトの提供を行う。NLJは、実証の要件定義、実証場所、機器(車両等)の提供、自動運転フォークリフトと自律走行搬送ロボットの機器間の連携、実証効果測定・取りまとめを担当する。

NLJでは昨年から、実際の輸送で荷下ろしと荷積み作業についてアイシンの自律走行搬送ロボットと、豊田自動織機の自動運転フォークリフトを連携した自動化システムを構築している。今回は新たに量子コンピューターを活用した自動割り付け・積み付けシステム「NeLOSS(ネロス)」との連携を目指した取り組みを12月初旬から開始する。