THKは11月29日、搬送ロボット「SIGNAS(シグナス)」で、牽引重量を2倍に高めた新型機の受注を11月から開始すると発表した。従来機の500kgから、1トンに向上させた。
「SIGNAS」は内蔵カメラで目印となるサインポストを認識しながら自律移動する搬送ロボット。独自の自律移動制御システムを搭載しており、プログラムの専門知識がなくても、サインポストの位置を変更することで簡単に走行場所を変えることができる。そのため、レイアウト変更の工事が不要という。
積載用途のほか、複数台の台車を後方に連結させたり、台車の下に入り込んで牽引させたりすることで、次工程に製品を搬送することも可能。
新型機は車体の高さが従来機機種よりも22mm高くなるが、幅寸法、長さ寸法は従来機と同じで、これまでと同じ道幅で走行することができる。THKでは今回、牽引可能な重量を向上したことで、金属加工品などの重量物搬送や長尺品、パレットの搬送などの幅広い用途で利用を見込む。