キヤノンITソリューションズは6月7日、AGV（無人搬送車）やAMR（自律走行搬送ロボット）に搭載し幅広い用途で利用できるVisual SLAMソリューション「自己位置推定システム with Vision-based Navigation Software」の販売を開始したと発表した。価格はオープン。
Visual SLAMは、移動ロボットの目となるソフトウエア技術。幅広い画角で撮影されたステレオカメラ撮影データを使って、周囲の環境の3次元情報とカメラの位置や姿勢を同時に推定するため、レイアウト変化の多い現場にも柔軟に対応することができる。
「Vision-based Navigation Software」のVisual SLAMは、立ち上げ時の高速な位置姿勢計測が可能。また、暗所や逆光に強く照明変動や外光環境への順応性が高いため、地図作製に必要なルート走行テストの回数を少なくすることができる。加えて、検出した特徴点の分布やルート走行で作成した地図、計測信頼度のメーター表示を同一の画面上で閲覧が可能。
同社では、ソリューションで、AGVやAMRなどの開発に必要なプログラム開発やステレオカメラでの評価と、顧客の検証から実装までのプロセス短縮を支援するとしている。
