+A、日通が平井物流センターに「t-Sort」32台を導入

日通の平井物流センターに導入されたAGV「t-Sort」

プラスオートメーション(+A)は2月1日、日本通運が物流施設「平井物流センター」(東京・江戸川区)に、AGV(無人搬送車)「t-Sort sd5」を32台導入したと発表した。

「t-Sort」は、倉庫内の物品を搬送し、少人数・短期間・大量の仕分け作業を実現する全設備可動式ロボットソーター。従来の固定式ソーターと比較し、ロボットの台数増減で処理能力の調整や、導入後のレイアウト変更・移設が可能など高い柔軟性、1~2か月で完了する導入のリードタイムの短さ、省スペースを特長とする。

日通では、第一に、「t-Sort」の運用方法が従来のオペレーションに似ており、ロボットを活用したオペレーションへの移行ハードルが低く、システムのUIが簡単で作業員の操作習熟がスムーズだった点、設置に半日、本稼働まで3日という短リードタイムで出荷を止めることなく自動化できる点を評価し、導入を決めた。

日通の平井物流センターは、生活雑貨のコンセプトショップの物流業務を担うTC(通過型)倉庫。同倉庫は、日々の出荷波動の振れ幅が大きい一方、床荷重の天井高が低く、自動倉庫やマテハン機器の設置ができなかった。加えて、都心のBOX型倉庫のため、人材確保が難しく、ハンディターミナルを使用しピッキングする業務は、作業員の身体的な負担が大きく課題となっていたという。

今回、日通ではプラスオートメーションのAGV導入で、こうした課題の解決と現場業務の改善を実現した。特に人手がかかる仕分け工程にAGVを活用することで、スループットを平準化し、庫内業務全体の生産性引き上げにつながったとしている。