オープンイノベーションプラットフォーム「AUBA(アウバ)」を運営するeiicon(エイコン、東京・港区)は2月26日、セイノーホールディングス(HD)と、セイノーの土地や建物などを活用するビジネスプログラム「SEINO O.P.P.INNOVATION PROGRAM」を開設し、パートナー企業の募集を開始すると発表した。
「SEINO O.P.P.INNOVATION PROGRAM」は、セイノーグループが持つ土地や寮や会議室などの建物、トラックなどを、物流とは異なる視点で活用し、セイノーの中心顧客の中小企業が持つ経営課題を解決するビジネスアイデアを考え、実装する取り組み。エイコンとセイノーHDでは、パートナー募集後、選出された企業の事業アイデアを、ブラッシュアップし、社会実装に向けたインキュベーションや実証を行う計画。
今回の募集では「顧客のコスト低減につながる新たな仕組み」「運ぶだけではない生産工程の支援」「セイノーの顧客先の従業員をエンパワーメント」「そのほかセイノーのアセットを活用したオープンイノベーション」のテーマを設けた。
「顧客のコスト低減につながる新たな仕組み」は、セイノーの顧客の水道光熱費、営業活動費、総務、経理の人件費など、企業を経営する上で発生する費用を、セイノーの有形資産を活用し削減する共創アイデアを募集する。
「運ぶだけではない生産工程の支援」は、セイノーの資産を活用し、製造業などの顧客に対し物流だけではなく、製造、検査、梱包などの生産工程までを支援する共創アイディアを募集する。
「セイノーの顧客先の従業員をエンパワーメント」では、セイノーの資産を活用し、セイノーの顧客企業の従業員をリラックスさせたり、元気づけたり、キャリアアップにつながる学習の場の提供など、働くことを支援する共創アイデアを募集する。
「そのほかセイノーのアセットを活用したオープンイノベーション」については、土地、建物、車などのセイノーの資産を組み込むことができる共創アイデア、物流事業をアップグレードする新たなアイデアを募集する。
パートナー企業の募集は2月26日から開始。3月27日に締め切る。その後、書類や面談選考を経て、4月中旬にパートナー企業を決定。4月25日と26日でプログラムを都内で開催し、2024年5月上旬から採択した事業アイデアの社会実装に向けたインキュベーション・実証実験、事業化に向けたPoC(概念実証)と継続判断、社会実装・事業化を進める。