戸田建設は3月6日、ALSOKと、経済産業省のロボット事業の成果を発表するイベント「令和5年度 ロボフレ事業報告会」で、ロボットとセキュリティ扉を連携する実証実験の成果を説明したと発表した。
2者が行った実証は、戸田建設の筑波技術研究所で、「自動ドア」「フラッパーゲート」「電気錠扉」のセキュリティ扉と、警備・案内を行う「REBORG-Z」(ALSOK提供)、清掃を行うロボット「PUDU CC1」(NECネッツエスアイ提供)を、共通インタフェイスでセキュリティ扉の開閉を制御する三菱電機ビルソリューションズの「出入管理サーバー」と連携動作させた。
その結果、2台のロボットはセキュリティレベルの異なるエリア間を自律移動できた。また、人との共存や災害時の対応も含めたシナリオを基に、ロボットと出入り管理サーバーの連携を確認した。実証は2023年12月に実施した。
戸田建設は、ロボットと人の最適な共生空間を創造する「ロボットフレンドリービルディングデザイン」というビジョンを掲げ、この分野のリーディングカンパニーを目指している。また、ロボットフレンドリー施設推進機構にも参画している。
同社は、今回の実証実験を受け、機構の参画企業として通信規格の標準化に積極的に取り組むとともに、ビジョンの実現に向けて取り組みを進めるとしている。