スカイピーク、航空管制システム管理下での目視外飛行ドローン物流の実証実験

目視外飛行でのドローン物流を実証実験

産業ドローンの教育や人材育成などのスカイピーク(東京・渋谷区)は3月8日、愛知県豊川市でドローン物流の運航オペレーション検証の実証実験を、2月27日に実施したと発表した。

実証は、ドローン物流の目視外飛行で航空管制システムを使った管理下の運用を前提とした運航オペレーションを検証。将来的に重要な目視外飛行オペレーター育成の一環として、豊川市を始め、航空管制システム開発のトラジェクトリーやドローン開発のイームズロボティクスなどの自治体と企業連携して行った。

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ドローンに荷物を搭載する様子

具体的には、国土交通省が推進する、日本全国の都市デジタルツイン実現プロジェクト「PLATEAU」が提供する3D都市モデルを、トラジェクトリーが開発した、無人航空機の完全無人自律飛行を遠隔操作するAI(人工知能)管制システム「航空管制システム(トラジェクトリーエックス)」を活用。

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飛行中の航空管制システムの様子

リモート管制チームと現場オペレーションチームが遠隔で連携し、離着陸※等の許可承認フローに基づいた運航方法での一連の流れを確かめた。

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実証実験の飛行区間

機体はイームズロボティクスのドローン「UAV-E6106FLMP2」を使用。飛行ルートは、豊川市の豊川沿いの約3.5km。ドローンは離陸地点の「BamBoo’s」から着陸地点の橋尾スポーツ広場までを飛行した。

スカイピークでは、今回の実証実験が航空管制システム管理下で運用するドローンの目視外飛行オペレーションの重要な取り組みの1つになったとしており、今後、ドローンの利活用推進で自治体や企業と連携し、ドローン運用の人材育成を始めとする様々な取り組みを行っていくとしている。