Kudan(クダン)は7月3日、台湾の産業用PCメーカーのVecow(ベコー、台北市)が、クダンの人工知覚技術を組み込んだ開発キット「Vecow’s Turnkey SLAM Kit(VTK SLAM Kit)」を販売すると発表した。
「VTK SLAM Kit」は、一般的な自律移動ロボットを始め、自動運転車や、RTLS(リアルタイム位置測位システム)の開発用に最適化した産業規格のソフトウエアとハードウエアの統合キット。
マッピングと位置推定用に、3D-LiDARベースまたは、ビジュアル・カメラベースのSLAMソフトをプリインストールしており、IMU(慣性計測ユニット)、GNSS(全地球航法衛星システム)、ホイールオドメトリ、2D-LiDAR、複数のカメラ、複数の3D-LiDARでマルチセンサーフュージョン(複数のロボットセンサーの情報から新しい情報を抽出する方法)が行える。
クダンの自律走行ロボットや車両向けの自己位置推定と環境地図作製ソフト「KudanSLAM」の位置認識や3Dマッピング機能を統合したことで、キットを利用することで、従来の空間知覚技術では実用化が難しかったロボットソリューションの導入が可能になるという。
ベコーでは、需要が急拡大する自律移動ロボット向けのソリューションキットとして、キットを販売することにした。