Fujitaka、レベル3.5飛行ドローンが複数拠点を経由し物資を輸送する実証実験

実証実験で使用するドローン「FLYCART30」
実証実験で使用するドローン「FLYCART30」

ドローンスクール運営のFujitaka(フジタカ、京都市)は2月21日、レベル3.5飛行のドローンが複数拠点を経由し物資を配送する災害時を想定したドローン物流の実証実験を3月6日に実施すると発表した。

実証実験は、京都府南丹市の旧新庄小学校から旧川辺小学校間の桂川河川上空一帯で実施。ドローンが飛行中、中山間地の公園と公民館を経由し、各拠点に物資を供給する。それぞれの拠点で、約8kgの物資を供給し、到着地を含めた合計で約24kgの物資を輸送する。

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実証実験の飛行ルートと離発着地・経由地

ドローンは中国DJIの「FLYCART30」を使用する。収容避難所の旧川辺小学校と旧新庄小学校を離着陸地として設定し、中間の入り組んだ山間部に位置する複数経由地に物資供給を行うドローン配送の実証実験は、全国でも類をみないという。

Fujitakaでは、実証実験を通じて、京都府南丹市を拠点とした恒久的に飛行可能なドローン飛行ルートを整備したい考え。飛行ルートは災害時の物資供給を始め、平常時でも実証拠点などで活用することで、地域振興とドローンの社会での実装につなげる。