
ラピュタロボティクス(東京・江東区)は2月25日、ジェネリック(後発)医薬品メーカーの東和薬品(大阪・門真市)が、東日本物流センター(山形・山形市)に、協働型ピッキングアシストロボット「ラピュタPA-AMR XL」を導入し、稼働を開始したと発表した。
「ラピュタPA-AMR XL」はピッキングの最短ルートをAI(人工知能)が提案し、ロボットが荷物の搬送を代行しながら作業スタッフと協働でピッキングを行えるロボット。AIがピッキングルートの最適化することで、生産性を向上し、ピッキングスタッフの歩行時間を削減する。
東和薬品は、作業スタッフの年齢構成の変化や労働力人口が減少する中、物流現場の労働力確保や庫内作業の標準化、将来を見据えた労働力確保への対策で、新しい物流オペレーションの構築に着手。

その一環で「ラピュタPA-AMR XL」のPoC(概念実証)を実施。人とロボットの協働作業が現場に適しているのか検証を行い、自動化による省人化や、既存の現場に導入しやすい点、ピッキング作業スタッフの教育時間の短縮が可能な点、操作が簡単で現場に素早く適応できる点を評価。採用を決めた。
東和薬品では「今後も10年先を見据えて先進技術を取り入れ、持続可能な医薬品の安定供給を支える物流体制を通じて、人々の健康に貢献していきたい」(脇本大徳・守口別館物流部次長)としている。