ハコボット、ねじ商社のサンコーインダストリーと資本業務提携

サンコーインダストリーの奥山社長とHakobotと経営陣

自動配送ロボットを開発するHakobot(ハコボット、宮崎県宮崎市)は8月10日、ねじを中心するファスニング製品の専門商社のサンコーインダストリー(大阪市)から、第三者割当増資による資金調達を実施し、資本業務提携したと発表した。

同社では、今回の資金調達で、今春開した屋外走行可能な新型自動配送ロボット「Hakobase」の試作機の実証実験を通じて、ブラッシュアップを行い、製品化に向けて開発を加速する。

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新型「Hakobase」

新型機は、旧型機で採用した4輪駆動4輪操舵による高い走破性能を踏襲し、新たな設計で性能を向上。また、3D LiDARやステレオカメラなどのセンサーをシンプルなデザインでレイアウトし、自動配送ロボットとして新たな方向性のデザインを施した。また、新デザインでは、制御基板類やUI(ユーザーインターフェース)パネルのレイアウトも見直し、高いメンテナンス性とユーザビリティも確保した。

さらに、昨年度からサンコーインダストリーの物流センターを中心として協議を行っている、近隣区間での定期ねじ配送で、今回の新型機を活用し物流センターがある東大阪市内での公道走行実現を目指し、実証実験などの取り組みを実施する。

今後は、東大阪市を中心に、関西圏での事業を展開。9月に東大阪市にある大学構内での実証実験、11月に東大阪市で開催される「HANAZONO EXPO」というイベント内での実証実験を実施する。