
自動配送ロボット開発のHakobot(ハコボット、宮崎・宮崎市)は1月31日、北海道の更別村が進めるスーパービレッジ構想の一環で、自動配送ロボットを冬期運用するための雪道での実証実験を実施すると発表した。
実証実験では、更別村役場を起点として、同社の四輪駆動型自動配送ロボットが出発し、食堂の「御食事処あさひ」とホームセンターの「ヤマジョウ」から日用品や食品を集荷して更別村役場に配送する。機種はハコボットの自動配送ロボットのオフロード仕様タイプを使用する。
ハコボットでは2024年、試験的にノーマルタイヤで自動配送ロボットの雪道走行テストを実施。スタックや地滑りなどはあったが、走破に十分なスペックであることを確認した。
これを踏まえ、今回の実証では、ホイール部分をカスタマイズし、インホイールモーターと四輪駆動、オフロードタイヤという組み合わせの完全な雪道仕様で運用する。また、制御面では、周辺環境が変わりやすい冬の積雪地域で、SLAM(自己位置推定とマッピングの同時実行)を使った自動運転の課題も検証する。
「スーパービレッジ構想」は、内閣府が行う国家戦略特区。更別村ではスーパービレッジ構想で、さまざまな住民参加型の事業を展開。その1つにロボット配送があり、特に大きな課題とする冬の積雪環境下でのラストワンマイル配送の実現で、ハコボットの四輪駆動の自動配送ロボットを採用した。