
ネクストデリバリーは10月9日、足利市、ガソリンスタンド運営や物流事業などを展開する両毛丸善(栃木・足利市)と、ドローンやデジタル技術などを活用した物流サービス「新スマート物流」の共同研究で覚書を締結したとを発表した。

共同研究では、生活必需品配送の利便向上や災害時の緊急輸送ネットワークを構築する。足利市が地域調整と関係者調整を担い、両毛丸善が物流実行とドローン運航を担当、ネクストデリバリーが物流設計と技術支援を行う。
今回の覚書では、地域課題解決を目的とし、足利市内でドローンや陸送を組み合わせた物流拠点整備や社会実験を推進することを3者が確認するものである。
取り組みの背景には、中山間地などの物流困難地域での配送負荷や災害時物資輸送の脆弱(ぜいじゃく)性など、人口減少・過疎化と物流制約の課題がある。3者は、この課題解決に向け、足利市をモデルケースとし、日常と災害時の垣根がない「フェーズフリー」の物流や物流ドローンを組み込んだ持続可能な地域輸送体系構築に取り組む。
今後は、足利市で社会実験を展開し、運用ノウハウの取得や課題抽出を行い、その結果を踏まえてサービス展開を拡大。地方での新しい物流インフラ創出を目指す。