Polaris.AI、RYODENとロボット向けVLA共同検証 製造現場に実装へ

Polaris.AI、RYODENとロボット向けVLA共同検証 製造現場に実装へ

東大発AI(人工知能)スタートアップのPolaris.AI(ポラリスエーアイ、東京・港区)は8月27日、技術商社のRYODENと、ロボット向けフィジカルAIのVLA(ビジョン・ランゲージ・アクション)モデルの共同技術検証を進めていると発表した。産業用ロボットのピッキング作業を対象に、量産現場への実装を見据えて技術を検証する。

共同検証は、共同検証では、産業用途で需要が高いピッキングを最初の対象にする。対象物をつかんで移動させる作業にVLAを適用し、製造現場への展開に必要な技術や課題を整理する。

具体的には、ロボット制御技術の変遷やフィジカルAIが注目される背景を調査した上で、VLAモデルのチューニングと学習・評価を短いサイクルで進める。検証結果は成功・失敗を問わず継続的にレポート化し、次に取り組む課題を明確にする。

VLAは、視覚情報と文章による指示を基に、ロボットの動作を生成するAIモデル。研究・実証段階ではさまざまな成果が報告されている一方、産業用ロボットを使った量産現場での本格的な実用例は限られているという。両社は、VLAの産業利用による柔軟な工場自動化を目指す。

RYODENは、フィジカルAIが立ち上がって間もなく、導入実績を比較しにくい技術領域であることから、技術的な基盤を重視しポラリスエーアイを選定した。ロボティクス分野の博士課程出身者を中心とする同社の技術チームを評価したという。中国企業との協業によるフィジカルAI事業の展開も予定しており、今回の検証を事業基盤の構築につなげる。

両社は今後、検証対象を段階的に拡大する。RYODENは、ロボットやフィジカルAIの導入を支援するシステムインテグレーターとしての事業展開や、製造現場の制御システムとの統合などを検討する。ポラリスエーアイは、RYODENが持つ現場の知見を生かし、製造現場で継続的に利用できるAIの実装を進める。