ソラリスは12月18日、三菱HCキャピタルと、同社のミミズ型管内走行ロボット「Sooha」を活用した、予防保全型インフラメンテナンスのトライアルサービスを開始すると発表した。
は、ミミズの移動様式を独自開発の空気圧人工筋肉の特性を利用したロボット。従来技術では困難だった小口径配管内の自立走行を実現した。空気圧で駆動するため、防爆性にも優れているとしており、人間やほかのロボット機構では入り込めない細管内や不整地、地中などでの移動ができる。
トライアルでは、自治体の上下水道や浄水場配管、民間企業の工場内配管を対象に、配管内の目視検査などの予防保全サービスを提供する。2社は、トライアルを通じて、配管ごとの課題や顧客ニーズの把握、サービス提供スキームを検討し、価値の高いサービス構築に向けた内容精査に取り組む。2024年度中には自治体や民間企業へのソリューション提供開始を目指す。
2社によると、道路や上下水道など、生活を支えるインフラや民間企業が保有する工場内配管などの老朽化が進んでおり、インフラの維持や配管のメンテナンスにかかる労働力不足が社会問題となっているという。
また、日本政府が国土強靭化基本計画で、デジタルなどの新技術の活用による施策の高度化を掲げており、データ・デジタル技術を活用した予防保全型インフラメンテナンスへの転換が求められているとしている。こうした中、2社ではトライアルを通じて、デジタル技術を活用した新たなサービスの提供することで、インフラの老朽化問題の解決に貢献する考え。