ドイツの粘着テープメーカー、テサは4月17日、ABBと共同で、自動車ボデー穴塞ぎ工程の完全自動化システム「tesa ProSeal(テサ・プロシール)カートリッジ式テープ自動貼り付け機」のデモンストレーションイベントを、ABBのテクニカルセンター(静岡・島田市)で、4月15日から19日に開催すると発表した。
デモでは、自動車ボデー穴塞ぎの完全自動化による生産効率の最大化と使用済みカートリッジ回収により剥離紙の廃棄物削減を同時に行う様子を確認できる。テサでは、センターに日本OEM(相手先ブランドによる生産)企業と韓国のOEMを招待して実施する。
「tesa ProSeal」は、機能的に異なる材料や寸法の異なるホールカバーテープに対応する共通カートリッジを搭載し、ロボットがカートリッジを持ち替えることで工程内の段取り替えを自動化する。持ち替えは10秒以内で完了するため、自動貼り付け機の段取りごとの導入が不要で、設備投資を最小限に抑えることができるという。
また、返却された使用済みカートリッジは、テサが詰め替え品と交換し、顧客の工場で剥離紙の廃棄を抑える。回収したカートリッジや剥離紙はテサが再利用する。