米エヌビディア、BYDやシーメンスなどがロボット開発PF「Isaac」導入

BYDエレクトロニクス、シーメンスなどがロボット開発で「Isaac」を採用
BYDエレクトロニクス、シーメンスなどがロボット開発で「Isaac」を採用

米エヌビディアは6月3日、中国BYDエレクトロニクス、独シーメンス、米テラダインロボティクス、米グーグル持ち株会社のアルファベット傘下のイントリンジックが、自律型ロボットアーム、ヒューマノイド、移動ロボットの研究や開発、生産で、ロボティクスプラットフォーム(PF)「Isaac(アイザック)を採用したと発表した。

「Isaac」は、ROS(ロボット・オペレーティング・システム)の開発者向けにアクセラレーション コンピューティングとAI(人工知能)モデルを提供するモジュール式ROSパッケージ「Isaac ROS」、AIをベースの自律移動ロボットにマルチカメラの3D サラウンドビジョン機能を提供する「Isaac Perceptor」、AI対応ロボットアーム開発用にIsaac ROS上に構築したリファレンスワークフロー「Isaac Manipulator」を用意。

また、PFの物理ベースの環境でロボットのシミュレーション、テスト、検証と合成データ生成ができるリファレンス アプリケーション「Isaac Sim」、AIロボット基盤モデルのトレーニングで強化学習、模倣学習、転移学習を最適化した「Isaac Sim」用のリファレンスアプリケーション「Isaac Lab」を提供する。

各社は「Isaac」の導入をすでに着手。BYDエレクトロニクスは、「Isaac Sim」と「Isaac Perceptor」を使用し、物流ソリューション向けの自律移動ロボットを開発。シーメンスは、「Isaac Sim」の活用しロボット用のAIの開発と提供を行う。テラダインロボティクスは「Isaac Manipulator」と、ロボットアーム操作のグラフィカルユーザインタフェース「PolyScope X」を組み合わせ、ロボットソリューション開発に取り組む。イントリンジックでは、「Isaac Manipulator」を利用し、ロボット把持スキルの向上につなげている。