JBS、東南アジアでMR機器を使ったロボット導入支援ソリューション販売拡大

「RoboLens」の利用イメージ
「RoboLens」の利用イメージ

日本ビジネスシステムズ(JBS)は6月26日、日本機材マレーシアと、Mixed Reality(MR、複合現実)デバイスを使用したロボット導入・作業支援ソリューション「RoboLens(ロボレンズ)」の東南アジア市場での販売を開始したと発表した。年平均成長率約8%と予測する東南アジアの産業用サービスロボット市場を開拓する。

「RoboLens」は、JBSのグループ会社のネクストスケープ(東京・港区)が開発した、MR機器を利用しロボット導入検証支援と操作効率化の支援ソリューション。

ロボットの配置検証機能や動作検証機能を備える「RoboLens Layout(ロボレンズレイアウト)」と、直感的なロボット操作でロボットティーチングが行える「RoboLens Teaching(ロボレンズティーチング)」のアプリケーションを展開。ロボット導入が初めての場合やティーチングに不慣れな場合でも簡単に利用できる。ユニバーサルロボット(UR)の協働ロボットと連動しており、同社の製品パートナープログラム「UR+」にも認定されている。

JBSでは、東南アジアの離島や都市部から離れた工場地域などで、実機配置による検証が難しい場合でも、日本機材マレーシアのネットワークを生かし、確実にURの協働ロボットのティーチングや技術の伝承を行えるとしている。

同社は、東南アジアを含む世界の製造業は、精密な作業が求められるなどの理由から機械化が進んでいない工場も多く存在する一方、人手不足の解消や作業効率向上、高精度な加工の実現、品質の安定化などの課題があり、ロボット導入のメリットは大きいとみている。そこで、拡大が見込まれる東南アジアのロボット市場も背景にソリューション提供に乗り出すことにした。

今後は、主にマレーシアの半導体工場地域といわれるペナン島、タイの日系企業工場地域、インドネシアジャカルタ郊外のカラワン、チカラン地域の工業地域など、協働ロボットの導入が見込まれる地域の製造業や小売業向けに販売を拡大していく考え。