大日本印刷(DNP)は7月6日、産業用ロボットの位置や移動方向、回転角度などを検出する電子部品の「エンコーダ」で使用する「エンコーダディスク」の開発・製造に新規参入すると発表した。
「エンコーダディスク」は、微細な目盛り(スリット)が刻まれた円板(ディスク)。エンコーダの内部に搭載し、ディスクに反射や透過した光をセンサーが感知して電気信号に変換することで、正しく移動・回転しているかを検出し制御する。
DNPによると、エンコーダは小型化、強い反射強度、高品質が求められているといい、同社は、ディスプレイ製品で培った技術を応用し、エンコーダの小型化を可能にする金属反射型ディスクを提供する。また、強い反射強度となる高反射材やクリーンルーム、自社開発の検査機を活用し、高品質なエンコーダディスクを提供する。
エンコーダディスクは、産業用ロボットや工作機械に使用するサーボモーターを製造する企業などに対して販売。2025年度までに累計で15億円の売り上げを目指す。また、今後、市場の拡大を見込む自動運転用センサー向けエンコーダディスクも開発にも着手する。