オムロン、中可搬重量域対応の搬送用ロボット「MD-650」発売

搬送用モバイルロボット「MD-650」

オムロンは7月14日、生産現場の搬送用モバイルロボット「MD-650」を7月17日に発売すると発表した。まず国内で販売を始め、順次、グローバルでも発売する。

「MD-650」は、同社が展開してきた60~1500kgまでのモバイルロボットのラインナップで中可搬重量域の650kgに対応したロボット。中可搬重量域のラインナップ拡充で開発した。独自の制御技術で、人と機械が混在する生産現場でも、安全でスムーズな搬送が行える。

具体的には、最高速度が毎秒2.2mの走行が可能で、高度なナビゲーション機能、障害物回避アルゴリズムの採用することで狭い通路でもスムーズに動作ができるようにした。先進のバッテリー・充電技術を導入しており、30分の充電で8時間の稼働が可能。

また、独自のソフトウエア技術「OMRON Fleet Manager」で、可搬重量の異なるモバイルロボットごとにシステム構築をする必要がなく、1つのシステム上で最大100台までを統合制御し、導入現場に最適化した搬送ができる。産業用無人搬送車の最新安全規格「ISO3691-4(2020年制定)」にも対応する。

同社では、今年度中に900kgまでの中可搬重量域のモデルも追加する予定。今後も搬送工程の負荷軽減を掲げ、安全で高品質なモバイルロボットの開発に取りむ。同時に、業界を超えた現場で安全で最適化された搬送経路の実現を目指し、独自のソフトウエア制御を強化する。