スマートロボティクス、製造業向け自律走行型搬送ロボット2機種を発売

ロボット開発ベンチャーのスマートロボティクス(東京・千代田区)は10月25日、300㎏の重量物を搬送可能な「SR-AMR-SWD300」、650㎏の重量物を搬送できる「SR-AMR-SWD650」の自律走行型搬送ロボット2機種を開発したと発表した。顧客の要望に合わせて自動リフトアップやけん引などをカスタマイズして販売する。

自律走行型搬送ロボット2機種は共に、PLC(プログラマブル・ロジック・コントローラー)連携を行っており、容易に制御が可能。PLCの制御プログラムと、搬送ロボットの地図生成、地点登録、経由ルート登録を連携することで、搬送ロボットの行き先指示、ルート設定、ステータス情報の出力などが簡単に行えるようにした。

操作性については、PCやスマートフォンから目標地点と通過点を指定するだけで最短経路を自動算出するなど、簡単操作にこだわった。最高速度は「SR-AMR-SWD300」が1秒間に0.85m、「SR-AMR-SWD650は、0.68m。停止精度の誤差はプラスマイナス1㎝で、1回の充電で8時間の走行が可能。また、制御機器大手のIDECの製品を採用し、人検出やブレーキシステム、速度制御で衝突回避を可能にしたほか、非常停止用ボタンなどで安全性を確保した。

製造業の大企業と中堅企業がターゲットで、価格はカスタマイズ抜きで450万円(税別)から。スマートロボティクスでは、一般に自動車など製造業の工程間で使われているAGV(無人搬送車)が、利用に磁気テープなどの誘導体を設置が必要で、レイアウト変更も容易ではない¥ことから、その代替として初年度100台、3年目に300台の販売を見込む。今後は、2025年秋をメドに1000㎏の重量物搬送ロボットも追加販売も計画する。