米エヌビディアは3月18日、ABBロボティクスやファナック、安川電機などのロボット企業と連携し、フィジカルAIの実世界導入を加速すると発表した。併せて、次世代インテリジェントロボットの開発、学習、展開に向けた「Isaac(アイザック)シミュレーションフレームワーク」や「Cosmos(コスモス)」「Isaac GR00T(アイザック・グルート)」のオープンモデルも発表した。
ファナック、ABBロボティクス、安川電機、独KUKA(クーカ)はエヌビディアの共同開発プラットホーム「Omniverse(オムニバース)ライブラリ」と「Isaacシミュレーションフレームワーク」をバーチャルコミッショニングに統合し、物理的に正確なデジタルツイン上で複雑なロボットアプリケーションや生産ライン全体の開発・検証を進める。また、コントローラーにAIプラットホーム「Jetson(ジェットソン)モジュール」を統合し、エッジでのリアルタイムAI推論にも対応する。
ロボットブレインの開発では、スキルドAIやフィールドAIなどが「Isaacシミュレーションフレームワーク」などを活用し、汎用(はんよう)的なロボットインテリジェンスの構築を進めている。エヌビディアでは、合成世界の生成、視覚におけるリーズニング、アクションシミュレーションを統合した世界基盤モデル「Cosmos 3」も発表。最小限の再学習で新たなタスクに対応できるロボット開発を後押しする。
ヒューマノイド分野では、中国アジボットや米アジリティー・ロボティクス、米フィギュアAI、独ニューラ・ロボティクスなどが「Cosmos」の世界モデルや「Isaac Sim」、「Isaac Lab」を活用して次世代機の開発と検証を進める。
NVIDIAは、DGXクラスのインフラ上で高速に大規模なロボット学習を可能にする「Isaac Lab 3.0」の早期アクセス開始も発表。加えて、ヒューマノイドの産業展開を加速する「Isaac GR00T N」モデルを提供し、年末には次世代モデル「GR00T N2」の提供も予定する。
ヘルスケアロボティクスでは、CMRサージカルが外科システム「Versius」向けに「Cosmos-Hシミュレーション」を活用し、ジョンソン・アンド・ジョンソン・メドテックが「MONARCH Platform」の学習・検証に「Isaac Sim」や「Cosmos」をベースにしたワークフローを採用する。メドトロニックも、外科用ロボットシステム向けに「IGX Thor」の活用を検討している。








