AI(人工知能)関連のTokyo Artisan Intelligence(トウキョウアーチザンインテリジェンス、TAI、横浜市)は5月18日、自動車部品などのアスカ(愛知・刈谷市)とフィジカルAIの社会実装で戦略的パートナーシップを締結したと発表した。人手に頼ってきた非定型作業の自動化を目指し、TAIのAI(人工知能)技術と、アスカのロボット技術を組み合わせる。

両社は、フィジカルAIの実装を見据え、TAIのエンジニアがアスカの本社で、アスカが取り扱う中国ロボットメーカーのDOBOT(ドゥーボット)製のヒューマノイドロボット「UNI-ROBO DOBOT Atom-MAX」を使用したAIによる自律作業デモを実施した。

実証デモでは、操作者がVR(仮想現実)ゴーグルを装着し、ロボットの視点を共有しながら遠隔操作を行った。操作を通じて操作者の身体の動きや微細な調整をデータ化し、複雑なプログラミングを使わずに熟練工の動きをロボットに学習させた。

デモでは、対象物をつかんで移動させる基本動作に加え、色による判別機能も実演した。赤と白の対象物を識別し、赤は左側、白は右側のボックスへ仕分ける動作を自律的に行った。スーパーでの品出しや物流倉庫での仕分け作業などでの応用を見込む。
また、今回の提携に先立ち、TAIのエンジニアはアスカの子会社MIRAI-LAB(ミライラボ)で産業用ロボットの技術講習も修了した。ハードウエアの特性や物理的制約を理解した上でAI開発を進め、現場への適応性を高める。
TAIとアスカは現在、製造、建設、物流などの現場で、特定顧客との実証実験(PoC)を始めている。中長期には、日本の現場に適した汎用的な自動化ソリューションを展開し、人手不足解消のインフラ提供を目指す。








