グラムアイ、シリーズAの第三者割当増資で3.6億円の資金調達

グラムアイが開発するAI・ロボティクスソリューション(右上)、AIによる細菌分類画像(左上)、AIによる細菌分類画像(右下)、AI・ロボティクスソリューションによる染色作業(左下)

AI(人工知能)とロボティクスで薬剤耐性菌問題の解決を目指す大阪大学発ベンチャーのGramEye(グラムアイ、大阪・茨木市)は10月13日、池田泉州キャピタルなどを引受先とした第三者割当増資を実施したと発表した。

グラムアイは、「薬剤耐性菌」と呼ばれる抗菌薬の誤用や乱用で薬が効かない細菌の解決を目指す、大阪大学の医師と医学生が立ち上げたスタートアップ。同社は解決策として、抗菌薬の適正利用するAI(人工知能)とロボティクスソリューションの開発を手掛ける。

今回の資金調達では、池田泉州キャピタル、DEEPCORE、サムライインキュベート、STATION Aiファンド、SMBCベンチャーキャピタル、NESが出資した。

同社は調達した資金を、グラム染色工程のAI・ロボティクスソリューションを臨床現場に導入し、ユーザーの声に応えるためのAI強化、ハードウエアの改良に使用。海外進出のための市場調査や保険適用に向けた戦略立案でも利用する。第三者割当増資はシリーズAラウンド・3rdクローズとして実施。同社はシリーズAで3.6億円の資金を調達した。